Ethereumには複数のクライアントがありますがそれらをご存知でしょうか。今回はEthereumの構成要素の一つであるGethの環境構築についてご紹介していきます。
Ethereumのクライアントとは
クライアントとはEtherの採掘、送入金、コントラクトの実行を行うプラットフォームのことで、現在、Ethereumにおいて最も広く利用されているクライアントは、次の3つです。
- Geth
- Eth
- pyethapp
Gethでできること
そもそも、Gethとはなんなのでしょう。Gethとは、go-ethereumの略称であり、Goの「G」と、Ethereumの「ETH」を複合して「Geth」といます。
Ethereumを利用する場合、まずEthereumのP2Pネットワークに参加する必要があります。ネットワークへの参加はEthereumクライアントをインストールし起動することで参加が可能になります。
GethはGo言語というプログラミング言語により実装されたCUIクライアントであり、次の5つができます。
- etherの採掘
- etherの送金
- スマートコントラクトの生成
- トランザクションの生成
- ブロックチェーンの確認
Gethのインストール方法
Macの場合
https://github.com/ethereum/go-ethereum/wiki/Installation-Instructions-for-Mac
Homebrewを使ってインストールすると簡単ですが、もっと詳しく知りたい方は上記を参考にしてみてください。
MacでGethをインストールするには、Homebrewを使ってインストールする方法が簡単なのでここではHomebrewを使ったインストールの方法を紹介します。
まずHomebrewを最新版にするために下記のコマンドを入力します。
$ brew update
※アップデートしなかった場合、Versionの違いから、エラーが発生する可能性があるため、アップデートをおすすめします。
続いて、gethのインストールコマンドを入力します。
$brew tap ethereum/ethereum
$ brew install ethereum
Linux(Debian/Ubuntu)
PPAを使ってインストールする場合
$sudo apt-get install software-properties-common
$ sudo add-apt-repository -y ppa:ethereum/ethereum
$ sudo add-apt-repository -y ppa:ethereum/ethereum-dev
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ethereum
Windows
以下のサイトからインストールすることができます。
https://geth.ethereum.org/downloads/
インストールがうまくできたかの確認については、ターミナルで以下のように入力してください。
$ geth —help
gethコマンドのオプション情報が表示されれば、正しくインストールできています。
Gethの保存ディレクトリ
先ほどインストールしたGethはOSによって以下のようなディレクトリに保存されます。
〜Macの場合〜
~/Library/Ethereum
〜Linuxの場合〜
~/.ethereum
〜Windowsの場合〜
%APPADATA%/Ethereum
以上になります。次回は、パブリックネットワークとプライベートネットワークについてご紹介していきます。
2017年8月25日 追記
パブリックネットワークとプライベートネットワークについてはこちらです。